フラットトップ(角刈り)に出会うことで、私は、今、1ヶ月に2回もベトナムに旅することになった。え、どういうこと?

いかに角刈りにして、アメリカ社会にますます溶け込めたかについては以前述べた。私はそもそも日本人の美容師さんのところにいっていたのだけど、そうすると、微妙にオバサンっぽい髪型になる。

そういえば、日本人の若い男性歌手などは、もちろんのこと(この場合は当然っぽい、、、意図的に女性っぽくしている)、政治家のかたがたを写真で見たりしたときに、微妙にオバサンっぽい感じがするが、髪型が原因ではなかろうか?

そこで、フラットトップなる髪型に出会ったわけです。これで自信をもって、相手が初対面でも会話できるようになりました。日本では、角刈りで、相手を威嚇するためのヘアースタイルなのに、米国では、そのくらいの積極性のあるイメージのほうが受けるようです。軍人さんのヘアースタイルでもあります。

https://www.google.com/#q=flat+top

いきさつについては、以下の過去ログを参考にしていただきたい。

http://estat.us/wordpress/?p=1214

さて、フラットトップとは、男性にとってミラクルのような髪型なのです。男というのは、床屋にいって、色々と説明するのが面倒くさい人が多いのではないか?

フラットトップの場合、フラットトップにしてくれだけでいいんです。いや、確かに、髪の長さを指定するのだけど、その場合、バリカンのさきっぽにつけるプラスティック製のガードで、その番号によって、短さが違うのだけど、その番号を指定するだけでいい。

私の場合は、横の髪の長さ1です。1だと最も短くなります。1の下はスキン(スキンヘッド?)だそうです。

あと髪の硬い私(典型的な日本人)の場合、フラットトップだと、勝手に髪が立つので、整髪料がいりません。白人だと髪が柔らかいので、整髪料などで手入れをして、髪を立たせるのです。

さて、実は、すでに、会社の近くのベトナム系床屋で2回もフラットトップにしたのですが、2回とも違う男性でした。

そこで分かったのは、フラットトップは誰がやっても同じだということです。バリカンで、最初から最後までやりますが、10分で終わります。値段も12ドル程度(千円ぐらい)。

そこで私は、同じ床屋に行く必要性さえないということに気づいたのです。

さらに、ベトナムの文化も同時に学べることも分かりました。ベトナムラーメンのPHOというのがあります。F-u_-#と発音します。F-u_-w_という感じです。フォーといってはいけませんよ。その本当の食べ方を教えてもらった。ラーメンと一緒に色々でてくるんですが(ライム、チリ、2種類のソース、、一つはチリ、一つは牡蠣?の味がする)、それを全部加えて食べるのがコツ。選り好みしてはいけません!

それを実践すると、辛いかんじになるけど、思っていたほどは辛くなくて、いい感じ。

ベトナム人の床屋さんが、「そんなに辛くならないよ~」と言ってくれたので、実践したのです。ベトナム料理はベトナム人が食べているように食べる。これこそが、郷に入れば、郷に従え、、、ですな。

先週末の土曜日は、そろそろ髪を切ろうと思いました。日本人の美容師さんにやってもらうオバサンカットだと、なぜか、行きそびれてしまいますが、フラットトップだと2週間たつと、見かけの切れ味がなくなってきて、行きたくなってくる。

私のやりかたは、ナビゲーターを使うことです。自動車につけるやつで、住所を入れたら、行きかたを教えてくれるやつで、英語ではGPSと言ってます。

それに、BARBERと入れます。すると近所のBARBERがリストされるので、一番近いやつを選ぶ。できるだけ名前が地味なものを選びます。サロンとか、そういうかっこいいめの名前がついているのは女性用だと思うので、ファミリーバーバーとか、そういう地味な名前を選ぶ。

会社のあるFAIRFAXというところでそれをすると、かならず、ベトナム人の床屋さんに導いてくれるのです。

こうして、私は1ヶ月に2回ぐらいベトナムに旅行するのであります。

この土曜日にたどり着いたのは、ベトナムの女性5人の床屋でしたが、客はミリタリー関係の男ばかり。これだっと思いました。

しかし、そこでも、フラットトップができる人は限られているようで、少し待ちました。

全然、英語が喋られていません。甲高い感じのベトナム語が飛び交います。

さらに、見ていると、髪を切ったあとに、肩のマッサージをしているのです。肩たたきをしています。

なんじゃこりゃ~~~。何か、間違ったとこにきたんじゃないんか~~、、とあせりました。

とにかく、英語が喋られていません。さらに、アメリカに住んだことのあるかたなら分かると思いますが、

作業中に、床屋さん同士が、ぺらぺらとしゃべりまくりです。それもベトナム語なのです。

日本だと、「仕事中に(従業員同士で)私語を交わすとは、なんて無礼な」と怒り出してしまうだろうし、日本人がそんなことをする日はまだ来ないでしょうね。

でも、アメリカでは、結構、スーパーでも、床屋でも、従業員同士がぺらぺら喋っています。

もちろんいつもじゃないけどね。

でも、いいのです。散髪料金は11ドル(千円ぐらい)。チップを含めても全然もうけられない。だから、しょうがない。ぺらぺら、喋ってもらいたくなかったら、お金をもっと出して違う店に行きましょう(!)。

私は、フラットトップにしてくれ、長さは「1」で御願い(とても短くなります)だけで、まな板の上の鯉になりました。

ありゃ、いつもと感じが違って、そのお姉さんが、ものすごい丹念に髪をそいでいます。以前の床屋さんだと10分で終わるのだけど、40分もかかった。

そして、あれ、まず横からせめるのは同じだけど、上の髪をまだ切っていないのにデップをつけて整髪しはじめました。え、きらないの?

と英語で聞くと、「え?フラットトップじゃないの?髪を流すようにしたいの?」

と言ったので、ちょっと意味が分からなかったのだけど、まYESと言ったら、「じゃ、フラットトップじゃないのに」と言ったので、私は、

「フラットトップで、御願いします」と言いました。すると、お姉さんは、

「あなたはフラットトップだと言っているのに、私が髪を流すようにするのかというとYESと言ったじゃない。フラットトップなのね」と

整髪料でちゃんと立たせてから上のあたりの髪を切るのがお姉さんのテクニックのようです。目からうろこ~~~。

まるで、小学校のときの終わりの会で、担任の先生に怒られているようです!!

さて、中国人の英語もちょっと怒っている感じだと前から思っていたのだけど、あれはきっと言語の特徴じゃないかな。直接的なのではないかな。あのあたりの言語は。

それを耐えて、怒らずに、冷静に反応している私は、これは、なんと国際人的だ~~~(笑)。

なんと英語はこのときだけで、40分間、お姉さんは、横にいた何もしていない従業員の人とベトナム語で喋り捲っていますが、

私にも1語だけ分かったのです。会話のふしぶしに、FLAT TOPという単語が聞こえます。

英語喉をやっていなかったら分からなかったでしょう。だって、甲高いベトナム語に混じって聞こえるFLAT TOPという単語ですが、英語と同じで、2シラブルで発音されているのです!

日本人だったら、ふ、ら、っと、とっ、ぷで5シラブルぐらいになるでしょうね。

40分間、ベトナム語が飛び交います。なんて言っているのかな~。普通は10分で終わるのに、お姉さんは、ちょこちょこ修正します。

この人、頭がでかいからやりにくいね~、、、とか言っているのかな???

ベトナム語の発声って中国語に似ていますね。

いや、以前、ENGLISH BOOTCAMPのYUMI先生も言っていたけど、ベトナム人の名前を何回聞いても聞き取れなかったとか。

確かに、どんなに発音しているのか、分からないような発音ですが、喉の奥でしか真似できない感じです。

これは中国語でも同じです。

ベトナム語も、中国語も、非常に甲高い感じがするけど、日本語のように切りながら喋っていないので、喉の奥の音が非常に活躍している。

やっぱり喉だよ、喉と思いました。

いや、中国語も同じですね。昨日もネイティブ2人と喋りましたが、喉だよ、喉。例えば、中国人のPとBって微妙でどっちがどっち?みたいな感じなのですけどね、あれば、唇をゆるくして、喉でPともBともつきかねないような感じで発音すると、そのままになるのです。

話が中国語にづれましたけど、フラットトップのおかげ+GPSによって、ある程度ランダムに床屋を選ぶことで、月に2回は、ベトナム旅行をしている気分です。

今回、学んだのは、やはりベトナム語も喉だということと、シラブルを理解しているということですね。

日本人が聞くと、ベトナム人の英語のほうがなまっているように思えますが、英語ネイティブにとっては、ベトナム人の英語のほうが、日本人の英語より分かるようです。

さて、この床屋さんですが、やはりフラットトップは髪型の王者です。値段は11ドルが普通なのですが、フラットトップは1ドル増しだそうで、12ドルになりました(千円ぐらい)。100円ぐらい高いのです。

いや~、これって、特別料金ってことですよね。

一つの床屋にこだわらず、これからもGPSを用いて、床屋めぐり、いやベトナム文化研修の旅に(アメリカにいながらにして)出たいと思います。

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5 thoughts on “英語喉でベトナムの旅 アメリカにいながらにして

  1. アキ says:

    カズ先生、こんにちは。
    日本は今日は全国的に、晴れ時々曇りです。夏場にしては過ごしやすい。
    全国的に、アホな政府推進の省エネムードに浸っており、昼休みに喫茶店などに入っても、昔のようにクーラーで涼しさを楽しむことはほとんどできなくなりました。

    ベトナムと日本は、共にアメリカと戦争をした経験を持つ国家と民族であり、その他の勤勉性などについても、多くの気質の面で日本人とは似ていると感じます。情報処理技術者などにも優秀な人が多い。インド人のシステムエンジニアにはごく一部の天才的な人がいるのに対して、ベトナム人のエンジニアは、全般的に日本人と同様にレベルが高い。酷いのは、中国人だ。一部の天才はいるが、おおかたはアホだらけ。しかも、優秀な者には、たちの悪い奴が多い。
    日本の企業も国民も、もっとベトナムには注目するべき可能性が高い国家・民族ですよ。昔から一般に西洋人の間でも、ベトナム人は能力の在る民族だと言われているそうですね。かつて東南アジアの多くが植民地だった時代からの経験のようですね。ベトナム料理には、中華料理とフランス料理の両方の良さが生かされている感じがする。一般に、ベトナム人には親日的な人が多いのではないでしょうか?

    今日も1つだけ、新たな質問をさせてください。
    最近、たまに自分で喋ったり英語のネット放送を聞いて気付いたことですが、house, mouse などの二重母音(カップル母音)である a_U の音を、自分では喉下ゲップエリアから、a_u と(マォス ハォスみたいに)出していました。英語ネイティブのアナウンサーの発音も、そんな感じの人がいます。特に、この母音が語尾の単語の場合は、ネイティブのアナウンサーでも、そんな風(now, how, bow を、ナォ ハォ バォみたいに)に言う人が多いみたいです。
    つまり、二重母音の後の方の音が、日本語と似たはっきりした音 U ではなく、少し緩んだ感じの u (オに近いウだと思いますが? book, took などは綴りがoo ですね。)で言っても良いのではないでしょうか?
    その方が、私はずっと楽です。 a_U だと、後の方の音を出すのに、アクビエリアへ息を持ち上げてから少し力む必要がありそうで、少し重く感じます。
    あるいはひょっとすると、now, how, bow などの語尾の綴り ow が示すように、a_w とゲップエリアで言っても良いのかな? これだと、二重母音ではなくなりますが。

    よろしければ、ぜひご回答を願い致します。

    1. eigonodo says:

      アキさん

      うーん、私の感じでは、標準的な米語では、アウのときは、やはりウに聞こえますよ。CUTEなんて単語でも確実にイウと聞こえて、ウの存在感を感じます。口発音時代は、キューに聞こえていたのに(KYU~)、喉発音に変えてから、確実にキウトみたいに聞こえます。

      もしかしたら地方によって、アキさんのおっしゃっているような発音をするところもあるかもしれませんね。

      アキさんの中国人観ですが、オープンマインドで個人個人に知り合っていくと、違ってくるとはいえませんか?

      私自身、大学人時代、中国人はものすごい自信家だな、なんて思っていました。だって、何か質問をしたときなど、全然考えずに、ずばっと英語が出てくる感じがしたからです。日本人だったら、ちょっと迷って、考えて意見を言いそうな場面なのに。

      でも今思えば、おそらく中国語自体の構造が直接的なのではないか、などと思います。そして中国人には英語が難しくないのでしょう。実際、中国語って、英語の文法がシンプルになったような感じです。

      だから、きっと中国人にとって英語は簡単なのだと思います。英語に苦労している日本人には、自信まんまんにうつるのかな~と思っています。

      でもきっと彼らは普通にしているだけだと思います。

      例えば、以前、中国人に一人っ子政策ってどう思うって聞くと、迷いなく、ずばっと肯定の意見が返ってくるような印象があり、そこをもって、私は、中国人は政府の方針に文句を言わないのかな、なんてうがった見方をしていました。

      でも、それは違って、英語に苦労せず堂々としている中国人に対して、ちょっと嫉妬していたのではないかな。

      だって、大学院のときだって、中国人は英語のハンデなど関係なく、大学の教授職をゲットしていました。

      アメリカの会社で中国人は、素晴らしい活躍をしています。全然、ネイティブと変わらず堂々としています。

      最近、中国語を始めて、ますます中国人の同僚達への親近感が高まりましたよ。

      というか国籍関係なく、仲間をつくっていきたいものです。

      1. アキ says:

        カズ先生、さっそくのご返答、有り難うございます。
        英語は世界中で使われている国際語だけに、方言の種類も日本語とは比較にならないほどに多いのかもしれないですね。
        日本の某大学で教えている英国人の教師達には、アメリカ英語は英語の方言であり米語と言うべきだとか、あれは英語の真似をした野蛮人の言語だと評する人もいるそうです。黒人の喋るブラックイングリッシュに至っては、英語の真似をした猿の言語だそうです。
        また、テキサスの人が言ってましたが、彼の地の方言では、i_ と E の区別がないそうです。おそらく、i_ を喉上で言ってしまってEになるのでしょう。pin, six と pen, sex が全く同発音になる年寄りが多いとか。

        cute, few などの母音は、確かに IU に聞こえることが多いですね。ただし、今でも私には、ユーと言うネイティブも多いように感じますが、似たようなものか?
        イギリス人のインテリ(おそらくRP発音)には、これを Y_u みたいに言う人も多いような話も聞いたことがあります。おそらく、アメリカ英語では IU の所を、喉下ゲップエリアで言うのでそうなるのかな? 英国放送など聞くと、ほとんどゲップエリアだけ使って低音の早口で喋る感じの人がいる。アメリカ英語とは、明らかに違いますね。イギリス英語には、アクセントが無いのかという感じがする。もし日本の英語教育者達が、もっとイギリス英語を聞いていれば、変なアクセント問題なんて試験に出さなかったかな?
        a_U の発音は、私は今でも少し苦手な感じもするのですが、早い話が、後のU も含めて、全てゲップエリアで言っても良いのでしょうか? それならば楽です。
        ただしその場合は、a_u のように後の音が、緩んだ感じの u に近くなると思いますが。それでも問題ないでしょうか?

        中国人の事については、私の周辺に困った連中が多いだけかもしれません。東京はどこの繁華街に行っても、中国語が聞こえるのに驚きます。飲食店やマッサージ店などの水商売関係は特に、中国系の女性だらけだ。日本人の方が少ないのかもしれない。日本人女性しかいない風俗店は、ソープランドだけだとも言われている。これも既に怪しいでしょうが。
        中国の本国では、全人口の5パーセント以下の人達が、全体の富・資産の95パーセント以上を独占しているそうです。残りの95パーセント以上の人達は、低賃金の奴隷的労働者が多いそうです。中国国内の貧富の格差は、普通の日本人の想像が及ばない。特に田舎の人達は、都内の人のように市民権が与えられないから、まともに生活が難しい。彼らが、日本に移住したくなるのも当然でしょうね。元々、世界中に存在するチャイナタウンというものは、そのように中国本土から逃げ出した連中の溜まり場だったそうです。

        今日は過ごしやすいので、長々と書いて失礼しました。

  2. projectx says:

    Kazさん、お久しぶりです。
    英語喉とは関係ありませんが、Kazさんが、フラットトップにしたことをきっかけ?に一ヶ月ほど前にボウズにしました。
    理由としては、形だけでもアメリカ人っぽくなってみようかな?というのと、日本では節電対策の影響があるので少しは涼しくなるかな?という2点です。
    ただ、アメリカとは違って、出勤すると、会う人、会う人に「何か悪いことしたの?」的なことをほぼ間違いなくきかれます。文化の違いですね。。
    ただ個人的にはボウズは意外とありかも!と思っています。

  3. eigonodo says:

    ボウズですか!

    アメリカ人は、髪が薄めになると、いさぎよくボウズ、いや、スキンヘッドにすることが多い。これは、すごいなと思いますが、どうも、そのほうが男らしいという感覚があるようです。

    悪いことしたんですかというコメント、笑えますね。アメリカでは、「夏だからですか?」と言われますよ。

    たしかに、涼しいですが、駅までの道で頭が焼けるほど熱くなるので、帽子をかぶっています。

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