やはり教え続けていると、色々なケースに出くわす。

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ひとつは日本語というのは、やはり特殊なのだろう。英語は、赤ちゃんが泣いているときの発声法とそんなに変わらない。しかし、大人が喋る日本語は、喉発音を元々しているひとがいたり、完全なる口発音だったり、小さいときから発音が悪いと注意されてきていて、実はそれが英語発音むきだったり、あるいは、注意されてきたから、それを直そうとして、口に力が入りすぎていたり、、、、。あるいは、日本語にもあるSが舌足らず的だったり。

さらに、地方によって、発声の深さが違ったり、、、。

極端に声が小さい人がいたり、、、。

日本語の発声のパターンは、日本語が、ある意味で、高度なのだろう。だから、その習得のレベルに違いがでてくる。

いろんなケースに出くわすなかで、最近は、二つ小さなコツを使いだした(この記事最後を参考に)。

さてっと、、、

先日、皮肉だと思ったこと。関西外国語大学の英語の先生が、Rの法則?という名前だったかな、、、で発音を指導していたのだけど、そのやりかたは、どちらかというと口に重心を置いたものだったので、正しくはなかったし、また、そこで紹介されていた日本人の発音は違ったものだった。

しかし、そんな感じで、一生懸命、ゲストのかたたちが、発音に取り組むなか、、、、アナウンサーのかたは、日本語を喉発音で喋っていたのだ。

完全な盲点になっていた。

まるで、現代哲学のよい例になりそうなかんじだ。

ミシェル・フーコーが、ベラスケスという人の絵をもってきて、そのなかの登場人物の視線がどうのこうのと論じて、それが、その歴史的時代のエピステーメー、解釈の原理を説明しているとか、そんな話をしていたけど、、、

「言葉と物」という本の第1章での分析だ。なんでも、奥のほうにある鏡にキングとクイーンが写っているとかで、実は、登場人物がその二人を見ている、、、みたいな話だったかな???

見えそうで、見えないけど、実は皆に見えているもの、、、ってことだろうか?そして、そのキングとクイーンが実は主役。絵描きの人が、キングとクイーンの肖像画を書いているシーンなのである(、、、と思う)。

この番組は、まさに、今の日本の言説状況を理解できる内容だった。

で、結局、誰も英語できないのではない?この教えている先生も含めて。もちろん、私はこの先生の英語を知らない、、、でも、私が分かるのは、本当に英語が分かったら、もっと英語をおもわず喋ってしまうということ(=例 英語喉ライブ)、、、そして、どうやって喋っているのか(=英語喉)、を伝えたくて、伝えたくてたまらなくなるということだ。

そして、実際、伝えまくってしまうのである(www.youtube.com/eigonodoを参照)。

さらに、皮肉なのは、合っていない英語の発音に対して、3人のネイティブジャッジが、今の発音OKって感じで、合格にしている点。日本に住んでいるネイティブのタレントさんも、日本の言説空間に放り込まれると、見えるものが見えなくなってくるのでしょう。

さらに、最も皮肉なのは、日本語のナレーションをしているアナウンサーのかたが、喉発音で日本語を喋っておられる点である

つまり英語の専門家に英語の発音を学ぶより、日本語を喋っているアナウンサーのかたの発声法に学べばいいのだ。

しかし、そのことに誰も気がつかない。

まるで、上で紹介したベラスケスの絵の主役が、登場人物ではなくて、鏡にうつっているから分かるキングとクイーンであることが分かりにくいように。

はやい話が、指導する前に、その指導する人が、まず英語が100%に近く、できるかどうかを問うべきである

剣道の世界などでは、当たり前のことで、指導している人達は、かなりのレベルで剣道を極めているからこそ、指導している。

さて、MASA氏のこの1年の成長は目を見張るものがある。何十年も英語を勉強している人より英語が喋れるのではないだろうか?

聞けて言える状態だと、1年で英語力がここまで成長する。すると思わず英語があふれてしまう。彼の最近のBLOG記事をみてほしい。

http://nodo-journey.blog.so-net.ne.jp/2012-01-30

KATSUさんのBLOGにしても英語喉を伝えたいという気持ちがあふれ出ていて、私もうれしい。

http://ens-katsu.blog.so-net.ne.jp/

今日のタイトルは小さなコツ二つだけど、

1.SやHなどの無声音は、口発音にならないように気をつけること(これは従来の発音の本が、力を入れるよう指導しているので、逆効果状態)。コツは、肺で空気を押す感じにすること。実際は、肺で、強く押したりできないけど、そう思い込んでやれば、口のなかで、強く破裂させるなどという感覚を忘れることができてよい。

2.BETTERのTTを発音するときに、喉の異物を出す感じで。

音声にて説明しましたので、参考にしてください!

[audio:http://nippondream.com/file/kaz_01_30_2012_two_kotsus.mp3|titles=kaz_01_30_2012_two_kotsus]
http://nippondream.com/file/kaz_01_30_2012_two_kotsus.mp3

 

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One thought on “小さなコツ 二つ

  1. アキ says:

    カズ先生、こんばんわ。
    日本は昨今は、日は差すが雪の降る地域が多い、都内の私のアパートに積もった雪もまだ消えない、という不安定な季節であります。

    それにしても今回の「英語の発音がうまくなる~」のテレビ放送は、最悪とまでは言わずとも問題が多すぎですね。まあ、サイレントE(マジックE)の解説をしている部分だけは良いと思いますが、わざわざ変態カナ的な恣意的な発音記号もどきを創ったり、こりゃ生徒を馬鹿にしているのかとも思いたくなる。せめて、普通のIPA式の記号を使って欲しいですね。
    しかも、ゲストに登場しているのがジャニーズの人気グループであるトキオの連中なので、余計に日本の若者への悪影響もありそうな気もする。
    しかし善意に解釈すれば、これも将来的に日本人の間に英語喉発音を普及させるための布石になりそうな気もしないでもありません。
    この放送によって、日本語と英語の音は基本的に違うことが認識されるようになれば、その次には、より正確な発音を求める若者も増えるような気もします。私も昔は、そんな感じでした。と言っても、当時は喉発音を教えてくれる人はいなかったので、自分では英語劣等生のまま諦めていましたが。
    しかし、今の時代は、カズ先生の英語喉の本や当ブログもあり、また微力ながら私のような賛同者も日本にいる環境ですからね。
    近い将来的には、従来の日本における英語発音の間違いを批判しつつ英語喉を解説する書籍などが、特に教える立場の人向けに必要になるのかもしれませんね。
    と言っても、IPAの国際音声字母を最初から批判するのは難しいだろうなあ。英語教師にとっては、あれは神様のような存在らしい。まずは、あれを使って英語喉発音を解説するように変態的な工夫をするしかありませんかね?
    そうすれば、英語教師にも生徒にも容易に受け入れられるような気もします。
    実は私は先日、友人の息子の高校生に英語の発音を教えてくれと言われて、英語喉の本を紹介しました。ところが、「これじゃ試験に役立たない!」(批判的な教師もいるのかも?)と文句を言われたので、IPA記号も使って説明してあげました。
    英語発音の基本として、喉下気道を開いたままゲップエリアを起点とすること、および1拍3ビートのことなどを説明してから個々の音をIPA式記号を使って言ってみせ、彼にも少し練習させたところ、とてもよく分かったと喜ばれました。アクセントなども、その部分の母音をわざと強く言うのではなく、アクビとゲップの発声位置の変化から自然に生じるものであることも少し理解できたようです。
    ちなみにその高校生は、日本屈指の進学校の秀才です。

    ではまた。
    お休みなさい。

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