先日、あるかたがこんな(ような)ことをおっしゃった。
 

日本にいるときは、英語ってもっとおおげさに発音するのかとおもっていたけど、アメリカに来てみると、結構平らに喋っているんだと知ってびっくりした、、、。
 

そういえば、日本で聞く英語はものすごく上下が激しい。
 

ところが多くの人が、この不自然な激しさが、どんなに、とてつもなく激しいかには気づいていないのではないだろうか。
 

結構、人気のある英語教材は、ほとんどがこの手で、私は初めて音声を聞いたときに、ものすごい不自然だと思った。例えば、XXXとかYYYとか、ものすごいハイパーな英語に圧倒される。学習者は、ハイパーな音程に圧倒されて、それだけを真似てしまうことになる。そういう英語では大切な喉音が、気が散って聞こえにくくなる。また3ビートも不自然なのだ。
 

そういえば、新幹線の英語アナウンスも、上下が激しく、自然な英語の倍ぐらいの音程レンジで喋っているように思える。もっとすごいのは日本のシティバンクのレコーディングメッセージだ。前に、電話しなければいけなかったのだが、Thank you for calling Citibank とかなんとか言うのだけど、その上下が富士山のてっぺんから、ふもとまでぐらいの音程の落差があるのだ。
 

最近、NHKの英語放送を見ていると言ったが、テレビのチャンネルをいじっているときに、画面を見なくても、あ、NHKだと分かる。それは、英語をカタカナで読んでいる、、、ということもあるが、ネイティブの人が読んでいても分かるのである。それは、赤ちゃんに喋りかけるように、ものすごい大げさな英語だからだ(ニュースキャスターのネイティブはそうでもないが、その他のバラエティ番組はそうだ)。
 

NHKのネイティブの人は、結局のところ、日本で日本人に話すように喋っているから、そういうことになる。
 

おおげさな英語というのは、漫画とかで使われている英語に似ている。
 

ところが、先日、チャンネルをいじっていると、英語で、あ、これNHKだと思ってとめたのだけど、違った。何かの映画をやっていた。え、NHKじゃないのと思ってよく見ると、その映画のなかで犬が喋っていたのである。
 

もちろん犬が喋るわけではないが、映画のストーリーとして、犬が言葉を喋っているシーンがあったのだ。おおげさで、音程がものすごい上下する英語だった。

犬だから漫画みたいな喋り方をする、、、という設定なのだろう。
 

じつは私は日本で英語教材の音声録音をする場面に居合わせたことがあるが、ネイティブの英語がものすごくおおげさになり、不自然になるのはもう一つ理由がある。
 

声優さん2人とかで5人ぐらいの登場人物を演じるものだから、ものすごい極端に声を変えることで、役作りをしようとするからだ。そうすると、英語がものすごく不自然になるのだ。

だから、英語教材につかわれている会話シーンなどはますます不自然な英語となる。
 

まあ、たとえれば、僕ドラえもん、、、、って感じの声とかが日本の英語教材に採用されることになるのである。発音のクリアさがなくなってしまう。
 

さて、喉だが、喉の録音は、練習のための音声は、このおおげささを抜いてお手本を見せている。喉音と3ビートだけを学ぶための配慮である。
 

大げささは、ラジオ体操とかナギナタ訓練、そして盆踊りと同じで、人類ならだれでもできてしまうため、学習者がそっちに気をとられて練習した気持ちになってしまうのである。だから、おおげさな部分をのぞき、自然な喉音と3ビートで練習してもらうのである。
 

あるかたに本を読んでもらったとき、ある質問を受けた。声がいきいきしてなくてプロっぽくない、、、と。そこで、このことを説明させてもらった、「などほど、聞いてみないと分からないこともあるもんですね」とコメントをいただいた。

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4 thoughts on “犬が喋っていたのである

  1. 一人舞台 says:

    若干胡散臭いですね。

    熱心なファンがいるように書かれてますが、
    それにしてはコメントがない。
    その方々にブログの宣伝はされていないのですか?!

    あと自分の理論に関して自信過剰じゃないですか?!
    あの発音で「私はすべてを知り尽くしいる」みたいなのは…どうかと思います。
    そんなにすごくないです。

    ま、ただの感想なんで無視して下さって結構です。

  2. 某スレの639 says:

    >ところが多くの人が、この不自然な激しさが、どんなに、とてつもなく激しいかには気づいていないのではないだろうか。
    私もこれが気になっていました。
    英語はイントネーション、音程が自然発生しますよね? KAZさんの理論でも、私の理論でも。
    英語は自然発生部分+故意の音程調節で音程、イントネーションが作られています。
    「故意の音程調節」とは、「分がまだ繋がるよ」目印的な奴とか、疑問文の上昇調とか、その程度で良い筈なのに。

    日本で聞くネイティブの音声が大げさなのは、日本の英語教育で「イントネーションが重要」とお題目が大合唱されている
    せいではないですかね?

    イントネーションと言っている部分は各音素を発音するときに自然発生するもので、音素の一部なのだから、
    イントネーションとして特別に取り上げる必要なしだと私は思います。
    「故意の音程調節」部分だけでいいのに。

  3. 某スレの639 says:

    それとも、日本在住の日本語が話せるネイティブは、日本語の高低アクセントの影響を受けているのですかね?

    日本のTVに出ているネイティブやハーフの英語って、日本に来ていないネイティブに比べて
    KAZさん風に言うと「喉が浅い」と常々思っていましたが、日本語のせいかも。

  4. NipponDream says:

    コメントが遅れてすみません。またこのトピックをとりあげてみます。

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