先日、NASさんが、自分のイントネーションが平坦だとコメントされていたが、私は言いたい。

英語のイントネーションは、結構、平坦だ、、、と。

私は寝る時間以外は、英語の環境だが、もし急に、誰かがイントネーションを極端に使い出したら、おそらく、その人は気が狂ったのか?と思うだろう。

NHKのリトルチャロの使われているような激しいイントネーションの英語を喋る人はいない。

日本人の平均的英語学習者が、ネイティブのイントネーションが激しいと感じるのは、NHK的な英語を聞いているからだろう。

あるいは、ネイティブの喉発音のパワフルな感じの響きと、自分の口発音の平たさを感じとり、何か違う、、、あ、イントネーションに違いないと思うのだろう。

音の上げ下げや強弱ならば、誰でも簡単にできる、、、真似できるから真似してしまうとういことだろう。

そこで、普通の英語のイントネーションは、結構、平坦に近い、、、音程の上下があるとすると、それは、単に、アクビエリアの音は、音程が高めに響き、ゲップエリアの音は音程が低めに響くということだけである。

それだけのことだ。

音声でも言ったのだが、例をあげておくと、DAVIDという名前はあたかもデーのところにアクセントがあるように聞こえるかもしれない。英語喉発音記号で書くとよくわかるのだが、

D_-eI-V/V-i_-D_

eIはややあくびエリアでも高い位置で発音される。i_-はゲップエリアだ。

子音もあわせて考えてみる。最初のD_はゲップエリアで低い。その直後がeIで高い位置だ。低いところから高いところに行くので、あたかも、そこにアクセントがあるような気がするだろう。

そして、i_-D_では両方とも、ゲップエリアでがくんと首の根元まで落ちる。だから、音程が下がって聞こえる。

「エイ」という発音(二重母音)は英語において常に、そこにアクセントがあるように聞こえるといっても過言ではないので(あくびエリアでも上のほうで発音される)、受験英語でも使える知識だ(悪用???)。逆に、WやRやYなどは常に、低く響くので、アクセントがないように聞こえるだろう。

そのうち、馬鹿らしくて、アクセント問題なんてなくなるだろう。英語喉実践者に有利だ、カンニングじゃないかとか思われるかもしれない。

これは単語の例だが、文でも同じだ。英語喉をまだ知らない人のために言うが、ゲップエリア発音(低い位置)の場合は、下線が引いてある(例 i_)。

日本人の音声学者は、音程が高いと、強勢がそこにあると思ってしまう。音程が低いとそこに強勢がないと思い込んでいる。「みんなで決めたことはみんなで守ろう」というようなノリであるといわざるを得ない。

音声で示してみた。CNNのアンダーソン・クーパー氏が、喋っているところをシャドーイングし、結構、英語が平坦であることを指摘、そのあと、NHKのリトルチャロの英語をシャドーイングし、イントネーションが度を過ぎていることを指摘。

さらに、声優さんからしてみれば、それは漫画チックなものだから、極端にしているのだということ、まさか、日本人が、それをまに受けて、イントネーションを真似しようとしているなんて、思っていないだろうとういことを指摘した。

www.estat.us/blog/charo_04_29_2011.mp3

チャロの人の英語が変だと思う。この人は、帰国子女の人で英語を喋っているのを聞いたことがあるけど、普通のアメリカ英語だった。しかしチャロ役を演ずるときは、母音のアが全部、A(日本語のアをアクビエリア発音)になっている。

犬の英語だから、単純化しているのかもしれない。しかし、BARK(ほえる)をBURKと発音している場面があるが、なぜ、他の声優さんは指摘しないのかな~~。変だな、普通に英語ができる人は、音と意味を一致させているので、決してBARKをBURKと発音すること自体が不可能なのだが。

どんなに間違っても、「ほえる」と「ぼえる」と間違わないのと同じだ。

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7 thoughts on “イントネーションは結構平坦でよい

  1. ごろぞう says:

    いつもためになるブログありがとうございます。
    ちなみにチャロの声優は純名りさという日本人です。
    チャロが英語下手なのは
    日本の犬がアメリカに来て英語ぺらぺらというのもどうかという理由もあるようですが、BARKは自分でも間違いに気づきました。

    それと
    私たちが日本で英語の勉強本を購入した場合、付属のCDはほとんどおおげさに話しているのでどうしても英語=おおげさという勘違いが起きているものと思います。

    日本人用の英語CDをネイティブが収録したあと、
    「さっきの発音超かわいい」なんて感じで盛り上がってるとも聞いたことがあります。

    それだけ不自然な英語を日本人は接する機会があり誤解も多いのでしょうね。

  2. 上川一秋 says:

    ごろぞうさん、

    >日本の犬がアメリカに来て英語ぺらぺらというのもどうかという理由もあるようですが、BARKは自分でも間違いに気づきました。

    これはかなり行けている証拠です。私も、え?と思いました。

    音と意味がうまくマッチしているということでしょう。

    私は、イントネーションのことを学生時代、一度として考えたことがありませんでした。

    英語ができたほうで、スピーチ大会で全国優勝したほどですが、あの当時(1980年の終わりころ)、スピーチ部員で、イントネーションがどうのこうのと言っていた記憶がありません。

    ミステリーは強まりばかりです。

  3. ごろぞう says:

    KAZさん
    コメントいただきありがとうございます。

    NHK英語教育に関してですが、
    イントネーションとは少し違いますが、
    別のケースとして

    やたらと感情を込めろと指導するケースが多いように思います。

    つまり英語が話せないのは感情を込めないからだと。

    感情を込めるとネイティブ発音になるのでしょうか?
    私はそうは思わないのですが。

    その発想も根っこは英語=おおげさという認識から来てると思います。

    ちなみに
    私が良く見るNHK英語番組は
    毎週金曜14時~のyour Japanese kitchenとTokyo eyeです。

    生の英語が聞けるうえに内容も楽しいのでオススメです。

  4. アキ says:

    カズ先生、こんにちは。

    >あるいは、ネイティブの喉発音のパワフルな感じの響きと、自分の口発音の平たさを感じとり、何か違う、、、あ、イントネーションに違いないと思うのだろう。

    なるほどね~~。
    過去の日本の著名な英語教師(NHK英会話講座の松本亨さんなど?)ですらも、英語は個々の発音よりもイントネーションが大切な言語だ、などという誤解を吹聴していたのは、喉発音の高低の響きを、全体のイントネーションと誤解していたのか!!

    単語におけるアクセント問題と、原因は同様でしたね。
    高い音の部分が、他よりもはっきり聞こえるので、そこを強く言っていると誤解していた日本人と同種か。

    今日の記事で、合点がいきました。
    有り難うございます。
    NHKの講座は権威主義的で、私は昔から好きじゃ有りませんでしたが、嫌いになりました。国民を馬鹿にしているのか?

    だいたい、高低・抑揚の激しい喋り方は、感情的過ぎて、あまり教養の無い人の喋る英語であるとイギリスでは言うそうですが、アメリカでも同様でしょうね。
    日本語でも、普段の日常生活において、歌舞伎のような派手な喋り方をしたら、頭のおかしな人だと思われて当然でしょうね。

  5. Masa says:

    かず先生

    ここ最近はアメリカを含む英語圏のフツーの人達のフツーに喋る動画を好んでチェックしてます。それこそが現代英語だと思いますので。

    で、それらに親しめば親しむほど、学習教材的英語がどれだけ大袈裟化か、どれだけ気持ち悪いかと感じます。

    実際フツーの英語を聞いていると本当に平坦ですね。
    全ての人が自分のゲップエリアの基本音程が決まっていて、アクビエリアに上がる時に(上がらずそのままの音程が続く場合もありますが)せいぜい全音=1音(たとえばドからレの開き)ぐらいで、多少強調したりエキサイトしてもあと半音から全音上がるぐらいだと思います。下がる方も基本から半音か全音。
    ということはフツーの英語は、その人の基本音程の上と下に全音、計2音(たとえばドからミの開き)にだいたい収まっているという感じに思います。

    でもチャロや教材英語は、オクターブ(6音)ぐらいはまず平気で行き来するから、異常は発話と言えるでしょう。

  6. 長崎の雨 says:

    この問題は、所謂「生きた英語」を再現しようとして
    行き過ぎてしまったという事ではないでしょうか?

    私良く憶えてるんですが、最初の英語の教科書は、
    「NEW HORIZON」」というやつでしたが、
    これのテープに入っているネイティブのお手本がある
    んだけど実に平板、というより棒読みでした。その頃
    日本人はもっと生きた英語に触れなければいかんという
    動きが英語界全体に強くなっている頃で、それから数年
    後、教科書の付属テープのナレーションが劇的に変わり
    ました、明らかにプロのナレーターを使い、所謂感情を
    込めた読み方、そして会話文は正に俳優がセリフを読む
    様なものに変貌しました。

    日本語でも、映画や芝居のセリフの抑揚というのは日常
    我々が使うものとは違います。いくら真剣に恋を囁く場面
    でも、俳優の様に会話したらなんだか滑稽になってしまう。
    我々は映画やお芝居を生の英語を学ぶ教材として勧められ
    ますが、実は映画のセリフ回しというのは一般人の会話から
    すれば、大げさすぎたり、どことなく不自然なのは英語も
    同じだと思います。

    しかし、兎に角教材にライブ感を出そうとして、プロのナ
    レーターを使って録音すると、ああいう芝居のせりふ回し
    の様になってしまうという事でしょう。ここが難しいとこ
    ろです。当家の息子達が現代国語の教科書を読んでいるの
    を聴いていると、まるで棒読みで、せっかくの文章の良さ
    が感じられません。といって芝居のせりふやナレーターの
    の様に読むとそれはそれで不自然という事になってしまう

    では、所謂日常の英語に感情が無いかといえば私はちゃんと
    あると思います。カズさんの録音にあるアンダーソン・クー
    パーのコメントにも自然な感情が籠っているのが良く解りま
    す。
    要は喉で発声する事を何よりも先に学ぶ事でしょう。そう
    すれば喉で発生する音色の範囲で、ちゃんと感情が籠められて
    いるのが誰でも解るようになると思います。自分が発話する時
    も、別にイントネーションをわざわざ学ばなくても、自然に
    微妙な感情が英語に籠る様になると思います。
    というより、喉から発音する事ができてないのに、イントネー
    ションを先に学んでしまうと何とも滑稽な、大げさな英語に
    なってしまうんでしょうね。

  7. 上川一秋 says:

    MASAさん、私の2音だけじゃないかと、あの録音をしているとき感じました。チャロのほうは、激しいですね。

    口発音時代、会社の同僚に、WHAT?とよく言われました。まだ文を終えてなくて、途中なのにWHAT?と言われて、あ、たぶん、文の最後を上昇気味で言うことで、まだ終わっていないんだよ、、ということを示すと良いのかな?などとマジで悩みましたが、そもそも、根本的に、口発音で急に話されても、相手に準備が出来ていないということです。

    その準備とは日本にJETで2年行くとかね(笑)。

    機関銃英語も、ま、ナレーターさんがやっているので、イントネーションは入っていますが、できるかぎり普通にと御願いし、ときどき、取り直しを頼みました。TOEIC風の素材のとこの録音ではナレーターさんが、自分で、「これはTOEICだから、これでいいぐらいですかね」なんて、言っていましたけど、どういうことだったのかな~。意味深です。TOEIC用みたいなのがあるのかな???

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