機関銃英語のほう、おかげさまで好評で、さらに印刷されることになりました。3ヶ月ほどですが、これで3刷目になります。どうも応援ありがとうございます。

日本人が普通に英語がしゃべる時代が近づいていると感じます。

少なくともアマゾンにおいては、英語喉とともに、最近では、松澤さんの英語耳を超えてきているので、口発音の限界が少しでも、分かってもらっているという感じかもしれませんが、それでも、まだ、口を鍛えるとか、舌の筋肉を鍛えるとか、そういう発想があと数年は続くのでしょう。

口発音パラダイムという言葉は、第1次世界大戦という言葉に似ています。あれが終わったときは、第1次という呼び方をしていなかったのです。第2次があって、始めて、最初のが、第1次と呼ばれ始めた。従来の教科書音声学を口パラダイムと呼ぶのは、喉パラダイムがでた後です。

口パラダイムというのは、例えば、唇を突き出すとか、母音は顎の動かしかたが大切とか、摩擦を増やすとか、舌の筋肉を鍛えるとか、そういう言説物を指すわけですが、いずれも、証拠がありませんし、そういうことを言っているのは日本人と韓国人だけです。

これだけ膨大に存在するYOUTUBEで、これらの指導書が示すとおりのパターンで口を動かしたりしているクリップが一つもありません。

例えばBOOTのウが現れるたびに(たびにというところが大切)、口を強く丸めて突き出している英語ネイティブのYOUTUBEクリップを一つ、二つ示してもらえば、納得できますが、実際は、口の形は適当です。唇は顔の外側にあるわけですが、それが母音の根本的な響きを変えると、どうして思ったんでしょうか?

かわいい考え方にも思えます(そういえば、お手本を示すのは、常に若手の女性ばかりで、指導しているおっさんが唇をまるめて、がんがんしゃべっている姿は想像できませんし、見ないですね)。

しかし原因は日本語かもしれません。日本語だと確かに、母音と口の保ち方が密接しているように思えます。ウと大げさに言うと思わず、タコみたいな顔になってしまうでしょう。

多くの場合、口パラダイムで指導しているのは、日本語の発音の仕方のように思えます。その日本語でさえ、実は口をそう動かさなくても母音を発音できるのですが、、、(つまり、舌を動かさないといけないと思い込んでいるということ)。

何か、激しくやったり大げさにやったりすると日本語が英語になる、、、という(無意識ではありますが)発想には限界があると思います。

私が大学生だった80年代後半には、全く聞いたことのなかった言説群です。

21世紀になって登場したのではないでしょうか。だって、80年代後半には、とにかくネイティブを捕まえて練習するのみ、、、というのが正統的な英語の勉強法だったと思うのだけど、いつのまにか、机について、何度も繰り返すというタイプの勉強が理想的であるような言説に変わっているように思います。

とにかく声に出して繰り返せとか。80年代の後半、90年代の前半に京都で学生をしており、ESSなどをやっていましたが、そんな言い方は聞いたことがありません。

この20年で何が起こったんでしょうね。

 

PS 先日 ITALIANとITALYの発音に関して講釈をたれましたが、私が勘違いしているところがありました。Sさん、ご指摘ありがとう。皆さん、見直しておいてください。

 

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