シラブルが意味を成す最小の塊、、、つまり日本語でいえば、平仮名であるということを理解することが大切だ。たんなるリズムではない。リズムはリズムだが、それ以上の意味がある。シラブルを知らずに英語を聞くのは、音の流れのどこからどこまでが平仮名かを知らずに日本語を聞こうとしているようなものだ。

先日、シラブルなんて知っている人は誰でも知っている、、、というようなことを言っている人がいたが、これはやはり違うだろう。英語喉以前でシラブルを無意識のうちに聞いていたのは、ノンネイティブでは私と小林克也氏ぐらいではないかと想像する(あとRON氏とか天満氏も知っていたのだろうか)。

 私はもちろん無意識だったが、20年ぐらい前からマクドナルドは3拍でいう、、、と人に説明していた。でもまさか全ての発話にあてはまるとは考えたことがなかった。しかし、歌をよく歌っていたので、無意識のうちにシラブルを知っていたのだろう。

喉以前からアメリカ英語であれば100%聞き取りができた、、、というのが自分で考えると驚異的ではあるが(他の英語となると理解力ががくんと落ちた)、そのおかげで、なぜここまで自分は英語ができるのにネイティブにWHAT?と聞きかえされるのか、、、という疑問がうまれ、そのおかげで共著者をPUSHすることで発見してもらうことができたのでラッキー。

誰かが一人そこまで英語ができるようにならなければならなかったのだろう。200年かかった。

自分が英語ができる、、、というと傲慢に聞こえるが、日本人と韓国人以外のノンネイティブで私の周りにいる人は(プロフェッショナルの世界では)、それが当たり前だ。単語がわからんといって辞書を引いているような同僚とか友人は一人もいないのである。当たり前のように英語を100%理解し、喋り、書いて、読んでいる。

皆さんもきっとこのレベルに到達できます。喉から始めましょう。

さて、喉の旅は続く。最近、自動車のなかでBEATLESのラバーソウルを聞いているが、意味ががんがん頭に入ってくる。前は歌詞はあまり考えずに聞いていた。意味が入ってくるから、ボーカルが音楽の中心に聞こえる。当たり前だが。意味があまりない曲を聴く気があまりしなくなった。あと、歌詞がきらいだから聞く気がしない曲も出てきた(ラバーソウルでいうと、GIRL)。

BEATLESではないが、聞いていて、え、こんな意味だったのか、、、と赤面するような曲もでてきた。AC DCの大ファンだが、これは真顔では聞けないな、、、という曲ばかりだ。そんなこと考えたことなかった。AC DCのTシャツを着るのが少し恥ずかしくなった。

ヘビメタのMETALICAの歌詞が、こんなに深いなんて考えたことがなかった。

20年ほど前の友人で当時から歌詞がどうのこうのと言っていた奴(Y氏)がいたのだが、奴は偉大だったのだと思った。当時から自分で曲をつくり、意味をもった詩を書いていた。最近THE WHOというのを聞いていたら、自分がTHE WHOを知っているのは奴のお陰だということに気づいた。結構、曲の意味が深い。奴は本当に音楽的にすごかったんだなあ、、、と思った。

英語喉オンラインコースへ飛ぶ(ニュースレター登録をお願いします)

Follow me!

2 thoughts on “シラブルは平仮名である

  1. ぽんてぃ says:

    質問です。

    Wikipedia に syllable-timed language とstress-timed language について説明があるので、ぜひ、読んで頂きたいです。
    http://en.wikipedia.org/wiki/Timing_(linguistics)

    一シラブルを一拍として、ボンボンボンと話していくのがヨーロッパの言語の特徴だという話を以前から何度もしていましたが、そういう言語は、まさに syllable-timed language ですよね?
    Wikipedia によると、フランス語やスペイン語はこれにあてはまるようですが、英語は違って、stress-timed language なんだそうですよ。

    カズさんの3ビート理論では、実際に話されている英語のリズムを説明しきれていないと感じていました。
    前にも書きましたが、
    I went to the park to talk to him.
    を一シラブル毎に一定のリズムでボンボンボンと読んでしまったら、めちゃくちゃ変ですよね?

    stress-timed language であると認めたほうが、英語らしいリズムで話すことができると思います。

    しかし、以前より、カズさんは、英語には本来ストレスは存在しない。ただ、ストレスがあるように聞こえるだけだというような発言をされていたと思います。
    ストレスが存在しないなら、stress-timed language なんて発想も成り立たないわけで・・・

    この辺り、ジーナさんはどう考えておられるんでしょうかね?

  2. NipponDream says:

    ボンティさん

    おひさしぶりです。シラブルの厳密な長さは、シラブル内にどんな音があるか、何個あるか、、などに影響されるでしょうし、また感情にも左右されます。大切なのは、ボンの長さではありません。ボンがどこからどこまでかを知っていることです。これは日本語では平仮名にあたります。

    長さに厳密になる必要はないことは確かです。二重母音だから長いかどうか、、、とか考えなくても、やはり二つの母音を押し込めようとすれば、自然と勝手に長くなるのでしょう。

    ただし、南部のほうのなまりなどは、私などが聞いていて思うのですが、ボンボンボンが均一的なような気がします。全体的にスローな感じがします。

    ここまで書いて思ったのですが、ずいぶん前にも同じことを書きましたね。ジーナさんも同じ意見です、、、というよりジーナさんに教わったことを書きました。そして自分でも実践しています。

    >went to the park to talk to him.
    を一シラブル毎に一定のリズムでボンボンボンと読んでしまったら、めちゃくちゃ変ですよね?

    そうでもないと思います。私は毎日英語を使っていますが、会議などでは考えながら喋りますから、そんな感じで喋っているかもしれません。すると結構、シラブルごとに出てきている感じの英語になります。

    ただ繰り返しますが、無理やり、長さを一緒にすること自体、意味がありません。

Leave a Reply

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.